おまとめローンには罠がある!?
銀行カードローンの残高スライド返済をちゃんと理解するべし!
銀行カードローンでのおまとめローンに成功すると、金利・毎月の返済額を大きく下げることができるようになります。
しかし、最低返済額が安くて楽だからといってずっとその金額で返済を続けていると、いつまで経っても返済は終わりませんし、必要以上に金利がかさんでしまいます。
これは残高スライドという返済方式が影響しています。
残高スライド返済とは?

残高スライド返済方式とは、借金の残高に応じて毎月の最低返済額がスライドしていく仕組みです。
三井住友銀行を例に上げると、150万円の借金残高がある場合は最低20,000円の返済、140万円から130万円なら19,000円というように残りの借金が少なくなればなるほど最低返済金額も低くなります。
これにより、債務者の負担を軽減し楽に返済できるというものです。
しかし、返済期間が長くなり、大きな金利を支払わなければならないデメリットがあるのです。
毎月最低金額で返済した場合
借入先:三井住友銀行 借入額:150万円 金利:10.0%
借入残高 | 毎月の返済額 | 元金 | 利息 | 返済回数 |
---|---|---|---|---|
1,500,000→1,400,000 | 20,000円 | 100,000円 | 157,000円 | 13回 |
1,400,000→1,300,000 | 19,000円 | 100,000円 | 146,000円 | 13回 |
1,300,000→1,200,000 | 13,000円 | 100,000円 | 146,000円 | 14回 |
1,200,000→1,100,000 | 12,000円 | 100,000円 | 134,000円 | 14回 |
1,100,000→1,000,000 | 11,000円 | 100,000円 | 123,000円 | 14回 |
1,000,000→900,000 | 10,000円 | 100,000円 | 119,000円 | 15回 | 900,000→800,000 | 10,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 14回 | 800,000→700,000 | 10,000円 | 100,000円 | 94,000円 | 15回 | 700,000→600,000 | 10,000円 | 100,000円 | 82,000円 | 15回 |
600,000→500,000 | 8,000円 | 100,000円 | 74,000円 | 16回 |
500,000→400,000 | 6,000円 | 100,000円 | 60,000円 | 16回 |
400,000→300,000 | 4,000円 | 100,000円 | 58,000円 | 20回 |
300,000→200,000 | 4,000円 | 100,000円 | 54,000円 | 26回 |
200,000→100,000 | 4,000円 | 100,000円 | 47,000円 | 37回 |
100,000→完済 | 2,000円 | 100,000円 | 29,000円 | 65回 |
合計 | 3,240,000円 | 1,500,000円 | 1,423,000円 | 307回 |
※◯◯万円から△△万円まで借金を返していく時の銀行側が設定した返済額とその間の元金にかかる金利と返済回数を表したものです。
最低返済金額で返済し続けると約25年間も返済にかかりますし、金利だけでも142万円も支払う計算になります。
もしあなたが現在30歳だとすると定年に近い55歳まで借金を返済し続けることになります。
残高スライド方式というのは残高が少なくなればなるほど月の返済金額も少額で済むようにスライドしていく方式のため、返す方はとても楽に返せますが、いつまで経っても終わらない、気づいたら多額の金利を払っていたという落とし穴があるのです。
ですから、どうしても支払いが厳しい月だけ最低返済金額で返し、普段は残高でスライドさせずに一定金額を毎月返済するのが賢い返済方法ですが、これができれば苦労しませんよね。
そして大きなデメリットとして、返した分は借りることができてしまうというところです。
多重債務で返しては借りることがクセづいてしまうと限度額に余裕ができると借りてしまうものなのです。
こういう方は繰り返し借りることができてしまう銀行カードローンはおまとめ先としてはおすすめできません。
返済専用の消費者金融のおまとめローンしか関西への道はないと言っても過言ではないでしょう・・・
銀行カードローンは金融庁から過剰貸付に関しての調査!?
ニュースや新聞、雑誌でも話題になったのでご存じの方も多いと思いますが、銀行カードローンは過剰貸付が懸念されて金融庁から立ち入り調査を受けています。
これを受けて銀行側も自主規制を始めており、審査基準の大幅な引き上げ、収入証明書の提出、総量規制に沿った貸付などを開始しており、特におまとめローンはメディアのやり玉にも上がってしまったため審査にはほぼ通らないと思ってください。
銀行カードローンは低金利、高限度額で魅力的ではあるのですが、返済方式が上述した残高スライド返済だったり、金融庁から目をつけられる融資をしていたりと、現状あまりおすすめできるものではありません。
やはり一本化をするなら専用のおまとめローンがある消費者金融を利用するのがベストです。
実際にアコムで借りた場合の返済を表にしてみてみましょう。
アコムで150万円借り入れした場合
借入先:アコム 借入額:150万円 金利:15.0%
月返済額 | 元金 | 利息 | 回数 | 総額 |
---|---|---|---|---|
21,600円 | 1,500,000円 | 2,021,000円 | 163回(13年7ヶ月) | 3,521,000円 |
24,200円 | 1,500,000円 | 1,404,000円 | 120回 | 2,904,000円 |
35,700円 | 1,500,000円 | 641,000円 | 60回 | 2,141,000円 |
52,000円 | 1,500,000円 | 372,000円 | 36回 | 1,872,000円 |
このように、アコムの場合は期間を設定した分割払いとなるため、銀行よりも早く返済が終了します。
しかし、金利は銀行より高いので、返済期間が伸びれば伸びるほど利息が大きくなります。
自分が毎月キチンと払っていける金額をしっかりとシミュレーションして返済期間を決めましょう。
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返済期間に余裕があり負担が少ないアコム
アコムの借り換え専用ローン
自動契約機(むじんくん)でおなじみのアコムにも「借り換え専用ローン」という商品があり、これが一本化に利用できるローンになります。アコムは自動契約機(むじんくん)でもその場でおまとめローンの契約ができるのがとても便利です。(※下記のリンク先は通常のカードローンの申し込みページです。)
銀行やクレカのショッピングリボなどのおまとめができないところは注意が必要です。
ただ、返済期間が長めに設定できるので毎月の負担が少ないのがアコムの特徴となります。
アコムでおまとめローン ※リンク先はフリーキャッシングの申し込みページとなります。WEB申し込み後におまとめローン希望とフリーコールで連絡すること!
注意!
上述の表で示した通り、残高スライド返済の銀行カードローンでおまとめするよりも、消費者金融でおまとめしたほうが早く返済が完了することはお分かりいただけたのではないでしょうか?
ちなみに、冒頭の例に出したおまとめローンの一例の複数借金でのシミュレーションの返済総額は192万円で返済期間は約3年です。
実際に表にして見てみましょう。
業者 | 月返済額 | 利息 | 回数 | 金利額 |
---|---|---|---|---|
A社:700,000円 | 25,000円 | 18% | 35回 | 210,000円 |
B社:500,000円 | 18,000円 | 18% | 36回 | 150,000円 |
C社:300,000円 | 15,000円 | 18% | 24回 | 60,000円 |
合計:150万 | 58,000円 | - | 最長37回 | 420,000円 |
スムーズに返済できた場合はこのようになります。アコムのおまとめローンと比べると返済期間も短く金利額も少ないですね。
アコムでも3年の返済に設定すれば3%の金利差のおかげで月の返済額は6,000円減らすことができ、利息総額も5万円ほど減らすことができるのがわかると思います。
ただ、それが毎月払えないから返して借りての繰り返しになるんですよね?
よーく考えてください。
多重債務で苦しんでいるときは順調に返済できていますか?
返しては借りての繰り返しではないですか?
そんな自転車操業を繰り返してると、借入金額は何年経ってもずうっと150万円のままですよね。
それって借り入れできる限度額が150万円なだけであって、じつは何年もかけて数百万円もの借金をしていることと同じなんです。
例えおまとめローンで期間や返済総額が見た目に増えたとしても、返済自体は大幅に楽になりますから、150万円以上借りなくて済むわけです。多重債務のままだと将来的な借金もシミュレーションに含めて考えなければなりません。
こうした表面上デメリットに見えることも、返済額を調節すれば解決できることです。
ところが、ネット上にあふれる様々なHPや広告を眺めていると、『おまとめローンは実は損!』とか『おまとめローンは借金額を増やすだけの詐欺商品』と謳って債務整理や過払い金請求をさせようとする業者がいたりしますので、安易に騙されないようにしてください。
総額、期間が伸びるのはデメリットではありません!
多重債務のままでいると自転車操業でそれ以上の借金と金利を払い続けていくことになるのですから・・・